注文住宅を購入する前にやるべきことは?後悔しないためのポイントなどを詳しく解説

依頼主の希望を十分に反映出来る点が好まれている注文住宅。
これから建てるなら、後悔しないお家にしたいものです。
当サイトでは、希望のお家にするために必要となるポイントや情報収集の方法を解説しています。
事前にじっくりと下準備をすることで、理想の住まいを手にすることが出来るものです。
入念な計画と下調べをすれば、スケジュール調整や資金調達の時間にも余裕が出ます。
まずはお家を建てるための十分な知識を手に入れましょう。

注文住宅を購入する前にやるべきことは?後悔しないためのポイントなどを詳しく解説

注文住宅を建てる際には、まず複数の工務店やハウスメーカーを比較することが必要です。
メーカーごとに得意分野と苦手とする分野があります。
こだわりたいポイントを得意とするメーカーに注文住宅をオーダーすべきです。
価格が大切と解説されているケースも多いものですが、注文住宅を依頼する際にはその住宅のデザイン性やアフターサービスの充実度なども検討する必要があります。
注文住宅についての解説が掲載されている資料を、各社ごとに取り寄せることも良い方法でしょう。

注文住宅は建築スケジュールを立てるのが大事

注文住宅は、夢のマイホームや理想の住まいを追い求める人にはうってつけの住宅です。
建売住宅と違い自分の思い通りの間取りやデザインにすることができるので、予算内に収めるのが大変な面もありますが、満足する出来上がりに涙するオーナーもいると言われます。
そんな夢のマイホームですが、注文住宅の場合は建築スケジュールを立てることが大切です。
建売住宅は、すでにある土地に建物が建っているか、間取りやデザインが既に決められている住宅が建つ予定ですので、購入の意思が固まって契約をして、3ヶ月程度で実際に入居が可能です。
建売住宅であっても、契約をしたからといってすぐに住めるわけではなく、デザインの一部変更や補修、住宅ローンの契約や登記登録等の時間は必要です。
注文住宅はさらに、間取り等の打ち合わせや、土地探しなど家主がやることはたくさんありますし、やっと決まってもそこから建て始めるので、半年から1年程度見ておかなければなりません。
その間の住む場所など、建築スケジュールを確認しながら決める必要があります。

注文住宅を購入する時は全体の流れを把握しよう

マイホームを建てるというのは、人生の大きな節目であると言えるでしょう。
このマイホームを建てる際に注文住宅で建築する場合は、建売住宅を購入する時と違うので注意しましょう。
建売住宅は、もうすでに建築されている家を買うので、ショッピングと同じ感覚ですが、注文住宅の場合は流れが少し違います。
まず購入者が土地や建物をハウスメーカーへ依頼します。
そこからハウスメーカーが、提携している銀行に住宅ローンを申請します。
そこから審査があり、晴れてその審査を通過すると住宅ローンを組むことが出来ます。
そこでハウスメーカーへ銀行が支払いを行って、そこからは住宅ローンを組んだ銀行へ支払いをするのです。
ローンは最長で35年で組むことが出来ます。
借りる期間が長いと毎月の返済金額は減りますが、借りている金額に金利がついてしまうので、あまり長すぎると支払総額は大きくなります。
その点を踏まえてどのくらいの長さでローンを組むのか考えると良いでしょう。

注文住宅はアフターサービスまで考えて購入するのがおすすめ

設計の自由度の高さが、注文住宅の大きな魅力。
デザインや間取りあるいは水まわりの設備や外構に至るまで、自分や家族の希望に合った住まいを手に入れることが可能です。
しかしその反面、既に完成度の高い規格住宅に比べて、資材やデザインあるいは設備などをオーダーメイドにするため、工期の長期化やコストが増えてしまうのも事実です。
さらに家を建ててから不具合が見つかったり、建物の経年劣化で故障や損壊が発生しても、あらためて特注で資材を仕入れなければならない、あるいは特殊な工法が必要になるなどして、スピーディーかつ的確なメンテナンスが実現できないといった、完成後のリスクも見逃せません。
このような注文住宅の購入でこのようなリスクを少しでも回避したいなら、アフターサービスの充実した業者を選ぶことがおすすめです。
その際には自分たちが建物で重視する部分を整理した上で、サービスの対象を見極めることが重要になります。
例えばキッチンをはじめとした水まわりの設備を重視するならば、その部分のサービスの頻度や費用が有利な業者を選びましょう。
あるいは年間にわたってきめ細かく家をチェックして欲しい場合には、定期点検のサービスが充実する業者が理想です。

注文住宅は自分の意見を持つことが重要

注文住宅を建てる際は、しっかりと自分の意見を持つことが重要です。
注文住宅は間取りからデザイン、住宅設備まで様々なポイントを自分で自由に決めることができます。
ですので理想のマイホームを建てたいという方に選ばれているのですが、ふわふわとイメージがまとまっていない状態で住宅メーカーなどと打ち合わせをしてしまうと、住宅メーカーがおすすめする家になりがちです。
住宅メーカーも打ち合わせでより高額な住宅設備や、よりデザイン性の高い間取りなどをオススメする所もあります。
何もイメージが決まっていない状態で話を聞いてしまうと、住宅メーカーのオススメに流されてしまうことが多いです。
そうすると考えていた以上に工事費がかかってしまったり、何となく思い描いていたマイホームとは違うなど完成してから後悔してしまうことが出てきてしまうかもしれません。
このようなケースを避けるためにも、注文住宅を建てる時は自分の意見をまとめて、しっかりと伝える必要があります。

注文住宅は家族で意見をまとめておく必要がある

注文住宅は間取りやデザイン、住宅設備などを自由に決めてまさに理想のマイホームを作ることができる方法です。
ただ、家族と生活するために建てるのであれば、しっかりと意見をまとめておかないといけません。
施工主が1人で間取りやデザインなどを決めてしまった場合、他の人が生活しにくいと感じたり何かしらの不具合が出る可能性が高いです。
毎日生活することになるマイホームですので、生活のしにくさがやがて大きなストレスとなってしまいます。
場合によっては喧嘩の種にもなりねません。
ですので注文住宅を建てる時は、家族それぞれから話を聞いて意見をまとめておく必要があります。
例えば女性が頻繁に使うことになるキッチンなどは、女性目線での間取りや設備、デザインを取り入れると良いでしょう。
広さに余裕があるのなら書斎や趣味の部屋を設けることもできるので、このような点も話し合っておく必要があります。
何も無い状態から決めることになる注文住宅は、「こんなはずじゃなかった」を避けるために細かい部分まで相談して決めることがおすすめです。

注文住宅は間取り決めがかなり重要になる

生活のしやすさは、注文住宅の設備だけで決まるのではありません。
実は、その間取りで生活しやすさが大きく左右されるのです。
注文住宅を建てる際には、家事動線はもちろん住人同士の生活スペースや収納力にも配慮する必要があります。
間取りの決め方はまず、用途ごとに部屋を決定することから始めることが大切です。
こうすることで、誰がどこのスペースを使用するかを把握しやすくなります。
家族構成に応じて、注文住宅の部屋数も決めるべきです。
部屋を決めたあとは、スムーズに暮らせるような生活動線を考えます。
収納が多い場所・水回りを集める場所・プライバシーを確保できる空間などを考えながら、配置を決めるのです。
各部屋の用途を考えながら、収納や扉を設定する必要もあります。
また、注文住宅のメリットとして生活設備を選定することも出来るという点があるため、対面式キッチンやリビング階段といった工夫も可能です。
空間をつなげれば、広いお部屋を作ることも出来ます。

注文住宅の支払いスケジュールとは?

注文住宅の支払いスケジュールはケースによって変わってきますが、大きく建築請負契約時・着工時、上棟時・引き渡し時の4回に分けて支払うのが一般的です。
建築請負契約とは間取りなどのプランの確定後に、住宅会社と結ぶ建築工事実施の契約のことです。
この時に払う金額はおおむね工事費の、約10%ほどとなっています。
着工とは文字通り工事に取り掛かることで、工事費の30%前後が目安です。
上棟とは柱や梁を組み上げたうえで屋根の一番上の部材である、棟木を取り付けるときのことで家の骨組みが出来上がるタイミングです。
この時に支払う金額は平均して工事費の30%ほどとなっています。
引き渡しとは、工事が終わって家の所有権が購入者に移ることです。
この時に払う金額も工事費の焼く30%が相場です。
この他にも注文住宅を建てる際に地盤を調査するなどすると、別途料金が発生します。
土地を購入する場合も他に費用がかかるので、その点も踏まえて予算を組むと良いでしょう。

ローコストでデザイン注文住宅を持つ方法

憧れのマイホームを、出来るだけ費用を抑えて手に入れたい。
そんなときは注文住宅やローコスト住宅を探すことをおすすめします。
注文住宅をローコストでオーダーするには、まず最初に業者選びを徹底することが大切です。
これまでに低予算で注文住宅を建設したという実績がある業者が望ましく、予算は最初に伝える必要があります。
あらかじめ費用面が最も重要視するポイントであることも、業者に相談するべきです。
家そのものにも、価格を抑える工夫が必要となります。
費用は延床面積が大きいほど、かかるものです。
出来るだけ面積を小さくし、典型的な2階建て住宅を目指すと価格を抑えることが出来ます。
1階と2階の総面積がほぼ同じ形であれば、注文住宅でも工法がシンプルなものとなるので、コストダウンを狙うことが可能です。
工法や資材に関しては、木造が最もリーズナブルとなります。
全体的な家のつくりも、シンプルなものであれば費用がかかりません。

注文住宅は事例やレビューを参考にすると良い

理想的な住まいを手に入れるには注文住宅を選択することが一番の近道ですが、購入できるのならどこでも良いというわけではないので、失敗しない為にもしっかりと事前に調べておくことをおすすめします。
一番良い方法は、依頼したい会社のサイトを調べて評判について知ることです。
実際に注文住宅を購入した経験がある方の意見を参考にして、詳しい口コミや感想の数々、悪いレビューについてもしっかりと目を通して大体の評判を知ることが大切になるので覚えておくことをおすすめします。
ただし、悪いレビューばかりを閲覧してしまったり、逆に良い所ばかりを調べるのはあまり好ましくありません。
できるだけ両方の意見を取り入れて、メリットとデメリットを確実に知ったうえで依頼するようにすることで失敗するリスクが減るからです。
住宅の購入は大きな買い物の一つなので、後悔することがないように、どんなに小さな情報であっても面倒がらずに調べることが重要です。

子育て世代にお勧めの注文住宅の間取りとは?

自由度の高い注文住宅は自分たちの住みやすい間取りの家を建てることが出来ますが、快適な住宅にするためには、単に好みだけで設計・建築をするのではなく、家族構成や年齢さらにはライフスタイルなどをよく考える必要があります。
例えば、小さいお子さんがいる子育て世代の方が注文住宅を考えるのであれば、やはり家事と子育てが楽に行えるような間取りにしたいものです。
例えば、リビングに4~6畳ほどの和室を設けることで、キッチンで炊事をしながらお子さんを見守ることが出来ます。
遊んでいるお子さんがお昼寝をした時には和室にお布団を引くことが出来ますし、おむつ交換も和室で行えますので大変便利です。
最近は、2階建てに比べると階段の段数が少ないうえに行き来が楽で費用も割と抑えることが出来るスキップフロアーが人気です。
まずはモデルハウスや展示場などを見学して、具体的なイメージをつかむことをお勧めします。

工務店の家づくりでは注文住宅の見学会に参加できる

注文住宅の家づくりを行う場合、依頼先がハウスメーカーのときにはモデルハウスを見学することでその会社の家づくりにおけるこだわりやどのような家を建築する会社であるのか知ることができます。
しかし、工務店の場合は規模そのものがハウスメーカーよりも小さいため、住宅展示場にモデルハウスを建てることができないため、注文住宅を依頼するとどのような家を建ててくれるのか分からないといった悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。
全ての工務店が行わっているわけではありませんが、現地見学会と呼ぶ完成した家を見学できるイベントを開催していることがあります。
これは、工務店に注文住宅を依頼したお客さんの家を会場にしているもので、完成後に参加希望者を募り見学会といった形で行います。
このようなイベントに参加すればモデルハウスと同じような感覚で見学ができますし、依頼しようと考えている工務店の家づくりに対するこだわりなどを知るチャンスにもなります。

注文住宅を造る際には照明の施工に拘ることも大切

注文住宅を造る際には、照明の施工に関わることも大切です。
長きに亘って暮らす以上、夜の室内が快適なものであることは、住宅設計を行う上では欠かせない検討事項でしょう。
注文住宅を取り扱うサイトでは、タイプや予算に応じた形で、様々なデザイン事例が紹介されています。
殆どのハウスメーカーでは、無料で受けることが可能な事前カウンセリングを開催中です。
幾つかのパターンを見比べた後、自分に適したものだと感じた際には、気軽に相談に伺うのが良いでしょう。
ハウスメーカーが提供する無料相談会に参加する際には、前もって投じられる予算と施工イメージを決めておくことが欠かせません。
ライティングを行う機器によって、室内の雰囲気は大きく変わっていくからです。
室内全体を明るくする場合にはシーリングライトが適していたり、インテリアを重視した形で照明の設置を行う際にはダウンライトを用いたりといった感じで、施工目的に応じた形で機器を選んでいくことが大切です。
実際の施工事例を参考にしながら、自分たちに相応しい機器の施工を行うことが大切です。

暑いと感じないように設計を変更しやすい注文住宅

夏場に部屋が暑いと感じる部屋から引っ越したくて、一戸建て物件を建築するつもりなら断熱材の種類まで指定できる注文住宅が適しています。
壁に直射日光が当たることも室温が上がる原因の一つで、日除けとなる塀を作ることで暑さに対処したいといった要望を聞いてもらえるのも利点です。
断熱性だけでなく防音性でも優れる断熱材を壁の内側に置くことで、カラオケを楽しむためのスペースを作りたいという希望に合わせて設計を調整できます。
熱を通しやすい窓ガラスを選んだことが原因で室温が上がる例も珍しくないので、二重サッシを採用する注文住宅も増えています。
サッシを二重にすることで空気の層を作り、外から熱が入り込まないように対処できるのが二重サッシの魅力です。
部屋が暑いと感じないように土地選びの段階から専門家の意見を聞き、避暑地に家を建築するといった対応を選べるのも注文住宅の利点だと言えます。
暑さと寒さの両方で悩まずに済むように、設計段階から専門家に意見を求めることをおすすめします。

注文住宅だからできる土間収納の種類と作り方

土間収納とは玄関の一部に収納スペースを設けて、靴を履いたまま様々なものを片付けることができるようにしたものです。
注文住宅を建てる際にも人気のある設備で、玄関に靴が散乱したり自転車でスペースが狭くなったりするのを防げます。
汚れや水にも強く、掃除がしやすいのも特徴です。
一次的なゴミ置き場としても使えます。
土間収納にはオープンタイプやクローゼットタイプ、ウォークインタイプやウォークスルータイプなどがあります。
オープンタイプは玄関に扉のない棚を設けたもので、靴などの収納に便利です。
人の目が気になる場合は、収納の前面に扉が付いているクローゼットタイプがおすすめです。
ウォークインタイプは個室になっているもの、ウォークスルータイプなら靴を脱いでそのまま室内に上がれます。
屋外で使うものを収納できる代わりに玄関が汚れやすくなるなどのデメリットもあるため、注文住宅を作る際には家族の目的に合うものを作りましょう。
隣接するスペースとの兼ね合いを考えることも必要です。

著者:古沢圭司

筆者プロフィール

鳥取県米子市生まれ。
地元で親の跡を継ぎ工務店を経営。
注文住宅を建ててから後悔しないため、記事をまとめました。
鳥取の土地情報